レディースのスーツをネクタイできめる。女性にぴったりなネクタイは?
「スーツにネクタイを合わせたいけど、女性用の上質なネクタイがみつからない」
レディーススーツをネクタイできめたいあなたへ。
マニッシュに?エレガントに?
ネクタイをスーツコーディネートに取り入れる方法を
ネクタイ職人の視点からお話します。
レディーススーツにあわせるネクタイはあるのか
そもそもレディーススーツにあわせるネクタイはあるのでしょうか。
レディーススーツにぴったりなネクタイは
オーダーメイドなどで作ることができます。
また、
男性用のネクタイの中でも
大剣巾が7センチ以下と狭めで、
首にかけて絞られたスタイルのものや
柔らかな素材のものを選ぶと、
女性のスーツ姿にもしっくりきやすいです。
とはいえ、男性用と同じ質でのレディース専用ネクタイ市場は
これまでになかったと言えます。
この記事をご覧いただいているあなたは、
女性用ネクタイを探されている方ではないかと思います。
(レディースネクタイの市場については
おって記事を書こうと思っています)
スーツにあうネクタイのデザイン
次の3つの要素についてお話します。
素材
まず、素材から。
◆スーツには、シルクかウールがおすすめな理由
セットアップのスーツで
かちっときめたいときは
シルクかウールがおすすめです。
セットアップのパンツスーツは、
男性的なコーディネートなので
男性と同様、
シルクやウールの、
女性用のサイズとデザインのものをしめると
引き締まった印象になりますね。
コットン、リネンの配分が多い生地は
女性だとよりカジュアルに
映る傾向があります。
上質なスーツスタイルならば
まずはシルクを取り入れるのがよいでしょう。
柄
◆スーツにあう柄は?
ここでは、女性のビジネスにはどのような柄がおすすめかを紹介しまます。
◆ビジネスには、控えめな古典柄
大森ひとみ著「ビジネスファッションルール 武器としての服装術」では
ビジネスシーンに向く柄が以下のように紹介されています。
チェック:気取らず親しみやすい
ストライプ:颯爽とした躍動感。プレゼントなどにも適している。
無地:すっきりと洗練された印象。フォーマル感が伝わる
ペイズリー:優美でソフト。スーツやジャケットには不向き。
ドット:エレガントな印象。ビジネスから社交まで幅広く使える。
小紋:安定感や落ち着いた印象。スカーフの柄に向く。
「ネクタイは男性のもの」という考えに完全に寄っているような
ビジネスシーンでは、
そもそも着用を控えたほうがよいか、
あえてのトライで効果的という場合もあるでしょう。
今回は、ネクタイが効果的にあなたを演出するシーンであることを前提に
お話しますね。
大森氏が語っている柄の中で
私が最もお勧めするのが
ペイズリー柄、次にストライプです。
なぜペイズリーが女性におすすめなのか?
ペイズリーは、その柄自体が、とても印象の強い柄です。
男性であれば、大柄なペイズリーはおしゃれ感度の高い方という印象や
やや攻めのお洒落だという印象をうけます。
しかし、女性の場合、ペイズリーの曲線的で繊細なパターンが
とても優美に見えます。
それから、ペイズリーは多色遣いをしているものも多いですし
色合わせを楽しみやすいですね。
ペイズリーは、女性だから着こなしやすく、洗練された印象を作りやすい柄といえるでしょう。
正統派のストライプ
次にお勧めなのはストライプです。
ストライプは、ネクタイの場合、剣先の45度に沿って斜めに入りますね。
男性にもとても人気の柄で、
使いやすい柄です。
きちんと感、といったらよいでしょうか。
制服のような、かちっとした印象を作りやすいですね。
けれどストライプと一口にいっても色々とあり
ラインの幅によって印象は大きく異なります。
これは男性でも女性でも同じように感じますが、
ストライプの幅が狭い方がより
緻密で信頼のおけるような印象、
幅の広いものは、若々しくポップな印象です。
これは私の主観ですが
女性の場合、幅広のストライプは
ポップで、ときにトリッキーな印象を与えるので
より個性的に映るでしょう。
けれど例えば
ホワイト×ブラックのモノトーンの
幅広ストライプなど、
とても素敵で、是非取り入れてみたいと思ったりもします。
スタイル(フォルムのこと)
◆スーツにおすすめのスタイルは
レディースのスーツにあう、ネクタイのスタイルは
(※ネクタイのスタイルについては別記事ご参照ください)
剣先が5~7㎝のナロータイで
首元のボリュームが抑えられたものです。
男性用ネクタイを、女性が身に着けたときに
ありがちなのは、
ボリューム感が出すぎてしまうということ。
それがとても素敵なこともありますが、
こと、スーツとなると、
ジャストなサイズ感というのは
コーディネートを上質に見せるうえで
大きなポイントですね。
それから、全長は、
女性の身長にあったものにしましょう。
私は137㎝前後が、日本人女性の
体形には使いやすいと考えています。
◆マニッシュ?それともエレガント?
スーツにネクタイをしめると、マニッシュな印象にも、
反対に女性らしさを際立たせたエレガントな印象にも
演出することができます。
マニッシュに、自分を演出したい場合、
やはり、男性的な色柄を選びつつも、
スタイルは女性にあわせたものがよいでしょう。
男性でも、
サイズが計算されたスーツを着こなす方は
非常に説得力があり魅力的にみえますよね。
女性も同様で、
スーツをマニッシュにまとめたい場合こそ
男性ぽいデザインを選択しつつ
体形にぴったりとあったものを選ぶのがポイントです。
次に、女性らしさを際立たせたい場合、
生地はプリントで柔らかな材質
女性らしい色柄がおすすめです。
女性らしい色柄で、あえて、
女性にとってはワイド目な巾のものを選ぶと
女性の華奢さが際立つスタイルになりますね。
また、そのさい
ネクタイは短めに結ぶのもお勧めです。
男性だと、
短くネクタイを結ぶということは
素敵ではありませんが
女性ならば、
素敵に仕上げることができます。
まとめ
レディースのスーツスタイルにあうネクタイは、
女性用に計算して作られたネクタイではないでしょうか。
スーツは、かちっとした印象ですから、
巾、全長、デザイン、素材など、女性の体にフィットするものがおすすめです。
ぴったりサイズをしめてみることで
より自然な着こなしになり、
男性用を着用したときの違和感もなくなるでしょう。
ネクタイをスマートに着こなしたい女性のみなさん、
是非ぴったりサイズにトライしてみてくださいね。
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